
美人インストラクタア I
あらすじ
「恋愛」小説家、由紀かほるが織りなす、しなやかで、かつ力強い描写で綴る、めくるめく官能の世界… 街の雑踏でぶつかった、絶世の美女。 彼女は初めて会ったその男に誘われるままにホテルへと入り、身体を許した。 自暴自棄ともとれる様子だったが、しかしそれ故に欲情は燃えた。 被虐の悦びに、全身を打ち震わせた……。 その美女の名は、田島亜沙美。 二年前に準ミス・ユニバースに輝いたその肉体は今も瑞々しさを保ち、 それどころか成熟美によって洗練さを増していた。 そのとき亜沙美は、危難の中にいた。 自身が紹介したトレーニング・マシンに欠陥が見つかり、苦情が殺到したのだ。 自責の念と浴びせられる誹謗中傷に、心身ともに弱っていた。 見知らぬ男に抱かれたのも、罪の贖罪だという意識があった。 しかし、荒々しい欲望のはけ口にされたことで、亜沙美は邪悪な歓喜に襲われた……。 そんな折、マスコミから隠れるために訪れた友人の家で、亜沙美は一冊の雑誌に心奪われた。 ロープや鞭で責められる若い女の写真の数々に、魂の扉を開かれたようなショックを受けた。 その未知の世界に、官能のざわめきを覚えた。 薄っぺらな常識やつまらない自制心を捨て去ることに、痛快なまでの歓びがあることを理解した。 『奴隷志願者募集』の記事が、脳裡に灼きついていた。 亜沙美はコクンと息を吞むと、新しい世界の入口へ、手を伸ばした――。