
ノスタルジア
あらすじ
小説家の紗文は、知り合いの週刊誌記者・川名の紹介で、東京に出てきたばかりの創という若者と出会った。人懐こい好青年だが、実母が殺人事件の加害者として起訴され拘置所で自死した…という過去を持っている。様々な事情が重なり、紗文は、居場所をなくした創を家に招き、しばらく一緒に暮らすことに。当初は順調に見えた共同生活だったが、紗文の周囲で、常識では説明のつかない、不可思議な現象が起こり始める。「たぶん、俺のせいだと思う。死んだ母親の感情とか、皆の分岐とか、時間とかがごっちゃになってて、紗文さんは巻き込まれてるんだと思う」と話す創。創は今まで誰にも話したことのない母親の話を紗文に少しずつ語り、一方で紗文は自身の心の空白について話した。二人は、お互いが共通して持っている影に惹かれ始めていた――。