
小川未明童話全集 10
あらすじ
児童文学の父であり、日本のアンデルセンと呼ばれる小川未明の童話「金のおのと人形」、「ねこ」など全56話を朗読で収録しています。 小川未明の作品は明治~昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。 そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語られる未明の世界をご堪能下さい。 10巻に収録 「金のおのと人形」 西の国の人々は豊かな生活を送り、人々は争うことはありませんでしたが、世の中がどんなに美しくても、どうせ一度は死んでいかなければならないという悲しみがありました。 王様の持っている金のおのは、権威と力を示す尊い品でしたが、死の神を征服することはできなかったのでした。 王様には美しい姫がありました。聡明な姫は慈悲深いお父様が歳をとっていくのを悲しまずにはいられませんでした。 ある日、姫は学者を呼び、どうしたら老いもせず、死なずに暮らせることができるのかと聞きました。学者は数千里東方に向かって旅をすると、常夏の国がありそこの泉の水を飲んだものは200歳になっても子供のように老いることはないと申しました。 姫はお父様の身の上を思って、旅に出ることのお許しを得ようとしましたが、王様は逆に機嫌を損じてしまいました。 王様は町の中をを馬に姫を引かせて罰することにしました。馬は野原の真ん中の1本の大きな木のところまで姫を引きました。馬から下ろされた姫は銀のくさりでこの木の幹にしばられたのです。そして、木の幹には「このくさりをたち切るには金のおのしか切れない」と書かれた札が打ち付けられました。それを見た詩人は砂漠の中から掘り出された珍しい女の人形を王様に献じて金のおのを借り、くさりを切って姫を救いました。 姫は東方の国への旅をいよいよ決心し、王様も承諾しました。 詩人もいっしょにお供したいと願い出ましたが・・・・。 収録作品 金のおのと人形 東京の羽根 僕は兄さんだ 花咲く島の話 お面とりんご 頸飾り 正ちゃんとおかいこ 風に吹かれる花 日月ボール 猟師と薬屋