
喪われた感情のしずく
あらすじ
人工感情調合のカリスマ、セクワ・ジュン。 天才が世に問うた新作には、 驚くべき秘密が隠されていた。 第15回創元SF短編賞受賞作。 高度に発達した人体拡張機器によって、だれもが健やかに生きている時代。絶妙にデザインされた人工感情を、まるで香水のように身にまとわせるコスメティック〈オーデモシオン〉もまた、人々のあいだで一般的なものとなっていた。感情調合師を志し、化粧品メーカーに入社したミナモト・コズは、ふとしたきっかけから憧れのカリスマ、セクワ・ジュンの新作お披露目会に招かれる。しかし天才が世に問うた新作の感情には、社会を一変させる秘密が仕掛けられていた――飛浩隆、宮澤伊織ら選考委員から、巧みなストーリーテリングと現代性を高く評価された俊英による、第15回創元SF短編賞受賞作。