![[2巻]桂文我 ベスト ライブシリーズ 2](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51JWbSogpCL._SL240_CATL%2C225%2C225_RO112%2C1%2C0%2C0%2C0%2C0%2C0%2C0%2C8_.jpg&w=3840&q=75)
あらすじ
<ご挨拶> CD「桂文我ベストライブシリーズ」の第一巻に、かまくら落語会が収録されたのは、会員にとって記念すべき嬉しいことだった。続いて今度は、二年後の会のCDが発売される。 かまくら落語会世話人の私は、会の始めと終わりに短い挨拶をしている。小文では、このCDに収められた会での挨拶を紹介して、文我師匠の人となりに触れてみたい。 その会の始めの挨拶で私は、12年前、かまくら落語会に初めて迎える文我さんに電話で演目を尋ねたときのことを話した。文我さんは、「この会に自分が出るのはこの後も続くのか、それとも一回限りなのか? それによって、出すネタが違ってくるので・・・」 と言ったのだ。こんなことを言った噺家はほかに記憶がなく、落語会へ取り組む真摯な姿勢に感銘を受けた。このことは、その後しばしば思い出す。現在、師匠と筆者の間に強い結びつきがある原点は、そこにあると思う。 近年私は、「演者が熟慮して演目を選ぶ方が、世話人がリクエストするより、ずっといい」と思っている。私がもっている情報は偏ったものに過ぎないからだ。たとえそれが聞いたことのないネタであっても、会場にはそれを歓迎する人がいる場合が多いように思う。 その日の最後の演目は、多くのお客同様、私にも初めての『高台寺』だった。終わりの挨拶では、オチが「子を大事(こをだいじ)」という、単なる地口オチだったことを私は取り上げて、「拍子抜けした」と、やや失礼とも取れる感想を述べた。それは、どんなオチかと緊張して待っていた反動かも知れなかった。ところが、そう言ったことを文我さんは、会のあとの打ち上げの席で、「あれは嬉しかった」と言った。 後から考えると、説明が盛り沢山で、聞く方に負担を感じさせるところもある高座で、お終いに緊張から開放させてくれたオチだった。 かまくら落語会 岡崎誠 ---- 「再び、かまくら落語会」 かまくら落語会の客席は、他の落語会には無い温かさの中に、緊張の糸が張られているように思うのは、私だけではないと思う。 毎回の出演者は元より、お客様が一番感じておられるのではなかろうか? 今回、『能狂言』『船弁慶』『高台寺』の三席を上演したが、この中でポピュラーなネタは『船弁慶』のみで、『能狂言』『高台寺』は、プロの噺家が粗筋を述べることさえ難しい珍品と言えよう。 老舗の落語会であれば、大抵、安全パイのネタを選ぶだろうが