
あらすじ
私生児として苦労したが、父親は冷たく助けてくれず、憎くて殺してしまった。しかし、犯した罪は無駄骨であった。 殺人の罪で捕まったジャン・ゴオテという青年は小柄で弱そうで、まったく犯罪者らしくなかった。 どんなわけあったのか問う予審判事にジャンは語りだした。ジャン・ゴオテは私生児で、14歳の時に母親が亡くなってからは身寄りもなく、貧しく、食べ物にも困る暮らしをしていた。 勤め先でも罵られ、その時ふと、父親に会いにいくことを思いついた。父親は冷たい守銭奴で、ジャンに会うと一応どうするか考えておくと言ったきり、なんの便りもよこさない。 そしてジャンは父親のあの男が家政婦に全財産を譲ろうとしているという噂を聞いた。ジャンは父親が憎らしくなり再び父親に会いに行くと、父親は遺言書を書いている途 モーリス・ルヴェルはフランスの作家。 「フランスのポー」と言われ、恐怖や悲哀を主題とした残酷物語の短編を多く残しています。 日本においても新青年等に翻訳紹介され、探偵小説の読者を熱狂させたほか、江戸川乱歩、夢野久作、小酒井不木などに絶賛されました。 乱歩は「淋しさ、悲しさ、怖さがルヴェルの短編の随所に漂っている」と言い、久作は「探偵小説で一番好きなのはルヴェルとポーだ」と言っています。 またラヴクラフトは自身のエッセイの中でルヴェルを絶賛し、アメリカと日本でのルヴェルの認知に多く貢献しました。 現在新たな翻訳が出版され、母国フランスや日本においてルヴェルの評価が再認識されています。