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卍(まんじ)

卍(まんじ)

著者: 谷崎 潤一郎

ナレーター: 斉藤 範子

出版社: パンローリング株式会社

再生時間: 6時間20分

評価: ★★★★★ 4.6 (48件)

聴き放題対象

あらすじ

園子は告白する。 彼女の、許されざる愛の顛末を……。 人妻である園子は、技芸学校で魅惑の年下、光子と出会った。 その美貌、妖艶さ、奔放さに惹かれ、園子と光子は仲を深めていく。 それは友情を超え愛情となり、禁断の関係へと発展する。 密かに逢瀬や文通を重ねる園子と光子だが、 2人の関係は噂として広まり、当然、園子の夫の耳にも届いた。 しかし夫に交際を咎められることでかえって恋は燃え上がり、 同時に、園子は夫を疎ましく感じるようにもなる。 一時は激しい喧嘩になったが、 次第に夫は2人の関係を容認するようになる。 そんな折、光子には異性の愛人、綿貫という男がいることが発覚する。 さらには光子は妊娠しているという。 しかし光子は言う。 「夫婦の愛は夫婦の愛、同性の愛は同性の愛」だと。 男女4人の関係は情欲と苦しみを孕み、拗れていく。 綿貫は園子に、お互いが光子との関係を邪魔しないという契約を強要し、 さらには、その誓約書を手に園子の夫へ接触を図る。 やがて光子の魔力は園子の夫へも及び、 複雑に絡み合った愛情は、破滅の道へと進み始める……。 禁断の恋愛関係を赤裸々に語った、谷崎潤一郎の問題作。 谷崎潤一郎 1886年(明治19年)東京日本橋で生まれる。家業が傾き、住み込みで書生となり家庭教師をしながら学業に専念。1908年に東京帝国大学国文科に入学。1910年大貫晶川、小泉鉄らと第2次『新思潮』を創刊、『誕生』や『刺青』などを発表。1911年授業料未納のため退学。1915年 石川千代と結婚、1930年離婚。関東大震災後は関西へ移住し『吉野葛』『春琴抄』を発表。 1931年 古川丁未子と結婚、1934年離婚。1935年森田松子と結婚。1959年 右手に麻痺症状が出て、口述筆記にり執筆。1965年79歳で死去。