
ダブル・クロス
あらすじ
高校を卒業して10年、地元デトロイトで、俺はふらふら暮らしてる。チンピラでもヤクザでもねえが、〝組織〟にはやっかいになって、まあ〝パシリ〟だな、額に汗して小銭を稼ぐ日々だ。ブロンドの長い髪、目つきが鋭くてオオカミみたいな顔をしてるから、「おっかねえ」と思われてるらしいが、まだ殺しだけはやってねえ。 〝組織〟のボス、通称〝パパ〟は知能犯だ。こんどのヤマは無記名債券の奪取で、3カ月後には濡れ手に粟で100万ドルが手に入る。仲間のデイヴ、マルコと俺、3人の取り分だってそれぞれ10万ドル。何人か死んでもらわなくちゃいけねえが、〝パパ〟の計画に抜かりはねえ。俺にとっちゃ〝組織〟で成り上がるチャンスだ。うまい話じゃねえか。トラブルさえなけりゃ……。 『ボーン・コレクター』をはじめとする世界的なベストセラー作家による、クリアカットなクライムノベル短編。あっと驚く仕掛けで、二度読み必至の秀作だ。 表紙デザイン 泉沢光雄