
聴耳草紙 下
あらすじ
内容紹介岩手県遠野地方に伝わる不思議な話百姓の娘と飼い馬の悲恋譚「オシラ神」ほか 全99話収録柳田國男が明治43年に発刊した『遠野物語』の話者である佐々木喜善は、昔話の採集によって日本の民俗学に大きな業績を残しました。折口信夫や金田一京助は、その先駆的な偉業から喜善を「日本のグリム」と讃えたといいます。『聴耳草紙』は喜善が長い年月をかけて掘り起こした遠野地方の昔話・伝説を183編にまとめたものです。昔話はもちろん、河童に出くわした体験談をはじめ、神様や妖怪が人々の暮しに深く結び付いた不思議な話は実話として今なお遠野で語り継がれています。●収録内容(一部)●狐の話兎の仇討兎と熊貉の話狸の話爺と婆の振舞狼と泣児狼石古屋の漏虎猫と和尚猫の嫁子怪猫の話鮭の翁鮭の大助鮭魚のとおてむ鱈男鰻男鰻の旅僧魚の女房瓜子姫子糞が綾錦女房の首赤子の手オイセとチョウセイ墓娘生返った男お月お星譚雌鶏になった女稚子娘鳥の譚オシラ神髪長海女泥棒神天狗ワセトチの話変り米の話隠れ里神と小便老人棄場人間と蛇と狐座頭ノ坊になった男座頭ノ坊が貉の宿かり座頭の夜語雷神の手伝物知らず親子と盗人五徳と犬の脚大岡裁判譚生命の洗濯鰐鮫と医者坊主蒟蒻と豆腐富士山の歌姉妹の病気鼻と寄せ太鼓雁の田楽胡桃餅と幽霊カバネヤミ桶屋の泣輪話買い額の柿の木柿男柳の美男履物の化物和尚と小僧譚尻かき歌嫁に行きたい話屁ッぴり爺々眠たい話きりなし話佐々木喜善(ささき・きぜん)岩手県土淵村(遠野市)生れ。井上円了の哲学館、次いで早大文学部に学び、泉鏡花を慕って鏡石と号し、短編小説、詩歌などを発表。柳田国男の指導で民間伝承を調査研究し、「遠野物語」の話者となった。のち帰郷し、民間伝承の採集につとめた。「日本のグリム」の呼び名は、彼の病没の報を聞いた言語学者の金田一京助によるもの。(c)2017 Pan Rolling