
聴耳草紙 上
あらすじ
内容紹介岩手県遠野地方に伝わる不思議な話河童に出くわした話「上下の河童」ほか 全84話収録柳田國男が明治43年に発刊した『遠野物語』の話者である佐々木喜善は、昔話の採集によって日本の民俗学に大きな業績を残しました。折口信夫や金田一京助は、その先駆的な偉業から喜善を「日本のグリム」と讃えたといいます。『聴耳草紙』は喜善が長い年月をかけて掘り起こした遠野地方の昔話・伝説を183編にまとめたものです。昔話はもちろん、河童に出くわした体験談をはじめ、神様や妖怪が人々の暮しに深く結び付いた不思議な話は実話として今なお遠野で語り継がれています。●収録内容(一部)●聴耳草紙田螺長者一目千両山神の相談黄金の臼尽きぬ銭緡兄弟淵上下の河童淵の主と山伏黄金の牛瓢箪の話蜂聟蜂のおかげ樵夫の殿様窟の女三人の大力男鬼婆と小僧姉のはからい鬼の豆箕の輪曲げカンジキツクリ馬喰八十八夜稼ぐ聟偽八卦南部の生捲と秋田のブンバイ島の坊旗屋の鵺トンゾウ呼び声糸績み女荒滝の話扇の歌蛇の嫁子蛇息子母の眼玉搗かずの臼お仙ヶ淵蛇ノ島弁天蛇女退治蛇の剣野槌蛇と茅と蕨上の爺と下の爺瘤取り爺々鼠の相撲豆子噺地蔵譚猿と爺地蔵猿になった長者猿の聟蛙と馬喰蛙と田螺田螺と狐狐と獅子佐々木喜善(ささき・きぜん)岩手県土淵村(遠野市)生れ。井上円了の哲学館、次いで早大文学部に学び、泉鏡花を慕って鏡石と号し、短編小説、詩歌などを発表。柳田国男の指導で民間伝承を調査研究し、「遠野物語」の話者となった。のち帰郷し、民間伝承の採集につとめた。「日本のグリム」の呼び名は、彼の病没の報を聞いた言語学者の金田一京助によるもの。(c)2017 Pan Rolling