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日本怪談全集 五

日本怪談全集 五

著者: 田中 貢太郎

ナレーター: パンローリング

出版社: パンローリング株式会社

再生時間: 10時間54分

評価: ★★★★ 4.0 (3件)

聴き放題対象

あらすじ

内容紹介怪異恐怖記録の集大成 第五弾 26話収録「棄轎」 ある日の夕方、一人の農夫が畑から帰っていた。煙管を咥えながら、のろのろと牛のように歩いていると、路傍の松の木の下に異様な物を見つけた。それは、眼にも眩しい金と銀の金具をちりばめた轎(かご)であった。しかし、轎かきもいなければ伴の者もいない。まるで投げ棄ててでもあるように置いてあるのが不思議でならなかった。轎の中はひっそりとしていて、誰も乗っていそうにないし、見ている者もないので、轎の傍へ寄って往って垂れをあげた。垂れをあげて農夫は驚いた。轎の中にはお姫さまのような綺麗な女がいたのだが……「女賊記」 館林の城下では女賊(じょぞく)の噂で持ち切っていた。それはどこからともなしに城下へ来た妖婦であった。色深い美しい顔をした女で、捕えようとすると傍にある壁のはめ板へぴったり引っついてそのまま姿を消すのであった。土地の人は誰云うとなしにそれを板女(いたおんな)と云っていた。奇怪な板女の噂は噂を生んで、城下の町では夜もおちおち眠らなかった。そのうちに某町の豪家で婚礼があって、親戚知己をはじめ附近の人びとがめでたい席へ招かれて御馳走になった。しかし夜がもう亥時に近い頃、けたたましい女の悲鳴が聞えて来た。「板女が来た、板女が来た、誰か来て……」収録内容悪少年記怒黒風蟇の怪水魔椎の葉棄轎神を喫う月下の宴奇人狂人虎妖奇談亡者会観音像蛇田の話白いシャツの群畸人列伝雑木林の中六人の漁師京城の街を歩きて侏儒烏の怪祠の格子扉女賊記猿の群勝海舟と行者娘の生霊田中貢太郎(たなか こうたろう)高知県出身。「中央公論」の「説苑(ぜいえん)」欄に実録,情話,怪異譚を書き、井伏鱒二・尾崎士郎らと随筆誌『博浪抄』を創刊。著作は伝記物、紀行文、随想集、情話物、怪談・奇談など多岐に渡る。代表作『旋風時代』では明治維新の顕官の情痴の生活を奔放に描いて独自の境地を開いた。1940年菊池寛賞受賞。『怪談青灯集』など怪談物も書き,『聊斎志異』の翻訳もある。(c)2017 Pan Rolling
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